まさかこんな大冒険になろうとは・・・。
『珠洲の人里離れた山奥に弘法大師が修行したという素晴らしい滝がある。』
ひょんなことからそんな情報を聞きつけた私は、是非ともその滝を拝んでみたくなり、珠洲へ車を走らせました。なんでもその滝は、真言宗の古刹法住寺の奥、般若川上流にあり、法住寺を創建したといわれる弘法大師が修行した場所とのこと。
なにやら神秘的で知られざる秘境のロマンを感じた私は車のハンドルを握る手も軽やかでした。
さて、手持ちの丸秘ガイドマップによると曽の坊の滝は法住寺の裏手の山にあるということで、まずは法住寺へ。能登半島を貫く珠洲道路、珠洲市春日野の信号付近までくると法住寺への看板を発見!1.5車線の細い生活道路を3kmほど進むと20軒ほどの小さな集落に入り、そのまま道なりに進むと行き止まりと思われるところが法住寺でした。
しかし噂の滝は何処だろう?と辺りを見渡しても付近には看板もなく、何の手がかりも無い状態(;´д`) どこかで道を間違えたのかもしれないと来た道を戻り、手当たり次第に横道を入ったり出たり・・・、いつしか未舗装の林道に迷い込んだ私はとりあえず車を降りました。
耳をすますと近くから水の流れる音が・・・、川が近いとすると滝も近くにあるのかなと思い、さらに辺りを探索すると、なんと腐って倒れた木製の案内看板を発見!倒れてはいますが、確かにそこには【曽の坊→】と書かれていました。小躍りしたい衝動を抑えすぐさま車に乗り込みました。しばらく車を走らせると道は舗装路に変わり滝への案内看板も心なしか立派になっている気がします。
そうして案内看板に導かれながら山の奥深くへ進み、途中未舗装林道でスタックするという事態に見舞われながらも何とか曽の坊の滝駐車場に到着したのです(駐車場といっても林道が2車線幅になっただけのような場所ですが)。
駐車場から登る、今にも草に埋もれそうな登山道を突き進む私は足取りも軽く、興奮を抑えきれないでいました。
歩くこと5分、迷子になって泣きそうになるも、ついに弘法大師が修行した珠洲の秘境・曽の坊の滝に到着しました!
ところで皆さん、自分に霊感があると感じたことはありますか?
弘法大師が修行した滝かどうかなんて、今の時代に生きる私には嘘か本当か判断がつきませんが、 地元の方がこの滝に神秘的な霊力があると感じた理由は今はよくわかります。
ちょっと湿った空気が頬を撫でうっすらと靄がかかり、なぜか鳥肌が立ち背中に冷たいものを感じるんです、この滝の前にくると。でも不思議なことに不安や恐怖は感じません。そう、いつだったか行った石仏山に近い自然の霊力を肌で感じるんです。
なんだか不思議な体験をした私は、夕暮れが近いこともあり山を降りました。帰り道、来る時には気がつかなかった看板に【ごくろうさまでした また来てください】の文字が。次は紅葉の頃かな・・・。
さて、このブログを見て実際に曽の坊の滝を目指す人が何人いらっしゃるか分かりませんが、そんな奇特な方にいくつか注意点があります。
1)林道を通ります。最低地上高の高い車で行きましょう。
2)山道を歩きます。登山をするくらいの服装で行きましょう。
3)滝の付近にトイレがありますが、使用はお勧めできません。
4)迷子になっても泣かないでください。