民話集/辺津神 後編

2008-01-09 AM 9:51 by office

火宮神社・姫滝神社縁起 後編です。画像は火宮神社

 一族郎党を引き連れて川上を目指した吉尾藤兵衛一族は、夜が明けようとする頃、一つの滝がある所に出ましたが、その先へ向かう道がなくなってしまいした。
 どうしたものかと思案していると、滝のそばから一人の老婆があらわれました。そこでこの奥に道があるならば教えてくださいと頼みました。
その老婆は、「私は女であるから、あの小山の上に老翁がいるから、その方に尋ねなさい。」答えました。
急いで小山に登ってみると、気高い老翁がいました。

 老翁は、「ここから一里ばかり川上をさかのぼると、あなたが住むことができる場所があるから、急いで行きなさい。私はここで追っ手をくい止めましょう。」と言いました。
 その言葉を不安に思いながらも、老翁の言ったとおり川上をさかのぼって行きました。今の吉尾あたりにたどり着き、大事に抱いて持ってきた二柱の神はどこだろうと探してみると、何処に行ったのか見あたりません。

 老翁に出会った場所まで戻ってみると、付近の草木が非常に踏み荒らされていかにも追っ手を打ち返したと思われる跡がありました。ここで二柱の神を見つけることができましたが、姫神は滝の上に座し、彦神は小山の上に座していました。
 辺津神が老婆となって、我々を追っ手から救われたのだと深く感謝し、祠を建て二柱の神奉祀したということです。

 取材で二社を見て来たのですが、一つの小高い山の表、裏に姫滝神社と火宮神社がありました。山道を歩くと両方の社を行き来することができます。時間がある方はぜひ散策がてら見てきてはいかがでしょうか。

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