能登町民話集/市姫と縁取市

2007-12-27 PM 5:33 by office

 能登町(旧能都町)の民話集24作の内まだ掲載していないものがありました。その中の一話をご紹介します。

 山田郷中心の今蔵神社のお祭りは盛大なものでした。近くの村人はこの日になると仕事を休み、「キリコ祭り」「御輿の渡御」「相撲」などを見物集まりました。
 柳田村石井の瀬戸甚五郎の弟・甚太郎という人が石井の本家から市神を盗んで来て、山田郷の中心町区に市場を開きたいと願い出てきました。当時の城主山田秀次は「神体のない場合には開市を許さない。たとえ神体があったとしても不正の神体ではもってのほかだ」と許可を与えませんでした。

 これを聞いた町に住む能登七兵征の娘 おしめ は、「自分が市神になりましょう。」と親や村人に誓い、生きながら地中に埋めてもらいました。領主はおしめの志に感激してその願いを許しました。

 次の年からは今蔵神社の祭りに市が開かれ「お採市」と名づけました。まず いぐさ製品、むしろ、ゴザの産地である柳田村の石井と国光から商人によってそれらが運ばれ、にぎやかな市場が開かれました。

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