田舎の黒カラス

2006-01-06 PM 1:29 by moto

昔々、能登町の三田という地区に「四郎右ェ門」という、とても唄が上手くてひょうきんな人がいました。

四郎右ェ門は19歳の頃に京都の公家の家に仕え、庭掃除などの仕事に励んでいたのです。

さて、四郎右ェ門はとても明朗快活な人柄だったので、庭掃除をしながら“盆踊り”や“もみすり唄”“田植え唄”などを唄い、興に乗ってくると箒(ほうき)を逆さにして、身振りおかしく庭中を踊りまわったりもしていました。

それを快く思わなかったのは、この家に住む姫“楓(かえで)”。田舎者が自分の庭で好き勝手にやっていることにとうとう腹を立てて、四郎右ェ門にこう言い放ったのです。

『田舎の黒カラスめ!(下手糞な唄だな)』

その悪口を聞いた四郎右ェ門も、さすがに自慢の歌を馬鹿にされて頭にきたのでしょうか、こう言い返しました。

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