飼い主を忘れぬ賢い犬

2005-12-23 AM 11:56 by moto

皆さんは犬派?それとも猫派ですか?
遠くの地で迷子になった犬が、何ヵ月後かに家へ戻ったという話は今でも聞きますが、犬が視覚や嗅覚をフルに活用して家を探し出すのはもちろんのこと、もしかしたら飼い主と見えないテレパシーなどで繋がっているのかもしれませんね

昔々元文(1736~)の頃、現在の能登町・鵜川地区に「宮谷村」という小さな集落がありました。宮谷村は山深くにあり、その山裾に20軒ばかりの家々があるような所でした。

さて、そんな宮谷村から更に離れた山深くに生活している百姓がいました。名は「三郎兵衛」といい、妻と二人の子供、そして1匹の犬と共に慎ましい生活をしていたのです。

今回のお話は、この家で飼われていた犬が主役。名は無いのですが、仮に「シロ」とでもしておきましょうか。

シロは、三郎兵衛が大事に育てていた作物を狙うキツネやタヌキ、カワウソなどを捕まえてくれたので、家族にとても大事にされていました。特に春になると、宮谷村の苗代(稲の赤ちゃんを育てる場所)を守ってくれていたので、村の人たちからも大事にされる賢い犬だったのです。

さてある年の春早く、三郎兵衛の家では荒れた田んぼを耕す作業をしていました。作業は夕方まで続き日も暮れてきたので、三郎兵衛の夫婦は、子供達より一足先に家に戻り、囲炉裏に火を点けて待っていることにしたのです。

赤々と燃える囲炉裏の火、体も温まりウトウトとしかけていた時のことです。シロがなぜか激しく吠え立てています。あまりにも激しく吠えるので、どうしたのかと三郎兵衛が立ち上がった瞬間、「ガラッ」と家の戸が開きました。

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