明日は、成人の日と言うことで日本各地で成人式がおこなわれる所が多いと思われます。私たちの町 能登町でも午前1時から214名の新成人が晴れの日を迎えるようです。
2013年の成人式の様子はこちらです。☟
http://noto-tourism.com/?p=10362
明日はもう一つ少し風変わりな催し物が能登町の波並地区でおこなわれます。
波並と言えば、春の『波並で花見』そして先月おこなわれた『あったか食堂』などで公民館が主体となって活力ある地域づくりに取り組んでいます。
この冬の時期におこなわれる風物詩と言えば左義長ですが、この行事自体は、どこにでもおこなわれておりさほど珍しいものではありません。波並地区はこれにプラス「扇祓(ばら)い」というものがおこなわれます。
扇払いの様子はこちら You Tube から
この風習は、長年途絶えていたものを、1981年に地域の古老が中心となって波並左義長保存会を結成。翌年に五十年ぶりに扇祓いを復活させおよそ50名ほど子供達が五、六班で集落を回りましたが、近年は少子化の影響で中学生や大人も助っ人として参加しこの伝統ある行事を守っています。
能登町波並の風習「扇祓い」
全戸訪問へ 指導熱く
青木晃淳会長(奥)から扇祓いの所作を学ぶ子どもたち=能登町三波公民館で
能登町波並で十一日に繰り広げられる左義長の伝統行事「扇祓(ばら)い」が、三年ぶりに集落の全百戸を巡る。「子どもの声がなくて寂しい」という住民の声を受け、地元保存会が担い手の育成に奮闘している。
新年の繁栄を願う扇祓いでは、小学生を中心とした地元の子どもたちが、地区一帯を太鼓を打ち鳴らして歌い歩く。民家の玄関では、三本の白扇を付けた長さ二メートルの青竹を振って「扇めでたい末繁盛、家も蔵も建つように。善銭(ぜんぜん)グワッサーリ」と口上を述べる。
風習は長年途絶えていたが、一九八一(昭和五十六)年に住民が波並左義長保存会を結成。翌年に五十年ぶりに扇祓いを復活させ、現在も伝統を守っている。
復活当初は五十人ほどの小学生が五、六班で集落を回ったが、近年は少子化の影響で中学生や大人も助っ人として参加した。二班まで減り、活動は二時間半近い長丁場に。子どもの負担を考え、二〇一二年から規模を縮小。昨年は小学生七人が、一班で公民館や神社などを訪れた。
地元からの要望を受け、保存会が幼児や小学校低学年に行事の意味合いや所作などを指導。会員からは「あいさつは元気よく」「扇を壁や床にぶつけないように」と、熱心な声が飛ぶ。今年は子ども十人が、先輩有志に手伝ってもらいながら家々を回る。
保存会の青木晃淳会長(30)は「扇祓いは普段話さないお兄さん、お姉さんと交流する大切な機会」と自身の経験を振り返る。「子どもたちには、行事を通じて地元愛を持ってほしい」と話した。(北陸中日新聞 能登支局 志村拓)より